特集 関節リウマチの基礎・臨床2021 Update
JAK阻害薬のJAK選択性と有用性
森信 暁雄
1
1京都大学大学院医学研究科内科学講座臨床免疫学 教授
キーワード:
JAK阻害薬
,
JAK選択性
,
サイトカイン
,
関節リウマチ
Keyword:
JAK阻害薬
,
JAK選択性
,
サイトカイン
,
関節リウマチ
pp.53-57
発行日 2021年2月20日
Published Date 2021/2/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.39.02_0053-0057
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生物学的製剤の登場により関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)の治療はこの20年間で劇的に変化した1)2)。3系統の生物学的製剤に加え,わが国では,2013年にはJAK(Janus kinase)阻害薬であるトファシチニブ(tofacitinib)が発売されたのを皮切りに,現在5種類のJAK阻害薬が承認されている。JAK阻害薬は,細胞内のリン酸化酵素であるJAKの働きを抑制する。JAKには4種類あるが,JAK阻害薬は各々のJAKを異なる選択性で抑制する。この選択性の違いがどのような意味をもつのかについて基礎的臨床的立場から考察する。「KEY WORDS」JAK阻害薬,JAK選択性,サイトカイン,関節リウマチ
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