特集 正しく指示する 子どもの栄養・病気のときの食事指導Ⅱ
1.1型糖尿病の食事療法
川村 智行
1
,
柚山 賀彦
2
,
広瀬 正和
3
,
堀田 優子
4
,
西川 直子
2
,
橋本 友美
5
,
東出 崇
5
1あべのメディカルクリニック
2大阪公立大学大学院発達小児医学
3D Medical Clinic
4PL病院小児科
5はぐはぐキッズクリニック
pp.1440-1445
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003293
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1型糖尿病は,自己免疫機序で膵ベータ細胞が破壊されることで発症し,インスリン療法が唯一の治療法である.2006年に登場した「かんたんカーボカウント」は,従来の食品交換表に代わる食事管理方法として徐々に認知され,2017年には糖尿病学会から「カーボカウントの手引き」が出版された.カーボカウントは,食事中の糖質量に基づき血糖値を管理する方法であり,基礎カーボカウントと応用カーボカウントが存在する.これにより,食事制限からの解放や血糖管理がより効果的に行えるようになった.また,近年ではインスリンポンプ療法や持続血糖モニタリング(CGM)などの技術の進歩が,小児における糖尿病管理をより簡便にしている.しかし,肥満を伴う1型糖尿病患者も増えており,血糖管理と体重管理の両方が重要である.
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