糖尿病治療の個別化-個々の症例にベストな治療とは ライフステージに応じた糖尿病診療
1型糖尿病の妊婦,劇症1型糖尿病とは
柳沢 慶香
1
,
内潟 安子
1東京女子医科大学糖尿病センター
キーワード:
糖尿病性ケトアシドーシス
,
低血糖症
,
糖尿病-1型
,
糖尿病合併妊娠
,
リスク
Keyword:
Diabetes Mellitus, Type 1
,
Hypoglycemia
,
Risk
,
Pregnancy in Diabetics
,
Diabetic Ketoacidosis
pp.77-79
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017114797
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糖尿病合併妊娠では血糖管理が不十分であると母児にさまざまな合併症が発症する.とくに1型糖尿病合併妊婦では,長い罹病期間のため網膜症や腎症などの糖尿病合併症がすでに存在する場合があり,妊娠前からの管理が重要である.また,妊娠中は劇症1型糖尿病の発症を含め糖尿病ケトアシドーシスを発症しやすく,厳格な血糖コントロールにより重症低血糖や低血糖昏睡のリスクも増す.各々の患者に合った,高血糖,低血糖を避ける治療の工夫が必要であり,CGMやSAP療法など新しい技術に期待がもたれる.
©Nankodo Co., Ltd., 2017