特集 糖尿病性腎症の克服を目指して~up to date~
腎症と遺伝子
前田 士郎
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1琉球大学大学院医学研究科先進ゲノム検査医学講座教授/琉球大学医学部附属病院検査・輸血部部長
キーワード:
糖尿病性腎症
,
ゲノムワイド関連解析
,
single nucleotide polymorphism(SNP)
Keyword:
糖尿病性腎症
,
ゲノムワイド関連解析
,
single nucleotide polymorphism(SNP)
pp.21-24
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.06_0021-0024
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「はじめに」糖尿病性腎症について,発症には家族内集積が認められること,およびAfrican,Mexican,American Indianなどで発症頻度が高いなど人種差が認められることから,何らかの遺伝要因が関与するとされている。臨床現場においても,同じ罹病期間,血糖コントロール状況にあっても腎症の発症進展に差が認められることは,多くの糖尿病診療医が経験している。したがって,糖尿病性腎症克服のためには,その遺伝要因の解明がきわめて重要と考えられる。ゲノムワイド関連(相関)解析(genome-wide association study;GWAS)の導入により,多くのcommon diseaseの感受性遺伝子領域同定が達成されており,2型糖尿病では90以上の感受性遺伝子領域が同定されている1)。「KEY WORDS」糖尿病性腎症,ゲノムワイド関連解析,single nucleotide polymorphism(SNP)
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