尿細管トランスポーターの機能制御と疾患治療-トピックス
メガリンとCKD
桑原 頌治
1
,
細島 康宏
,
斎藤 亮彦
1新潟大学 大学院医歯学総合研究科機能分子医学講座
キーワード:
アルブミン尿
,
レニン-アンジオテンシン系
,
糖尿病性腎症
,
近位尿細管
,
リガンド
,
細胞内取込み
,
LDL-Receptor Related Protein 2
,
慢性腎臓病
,
ゲノムワイド関連解析
,
Intrinsic Factor-Cobalamin Receptor
,
CDDO-Me
Keyword:
Albuminuria
,
Diabetic Nephropathies
,
Endocytosis
,
Kidney Tubules, Proximal
,
Ligands
,
Renin-Angiotensin System
,
Low Density Lipoprotein Receptor-Related Protein-2
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Genome-Wide Association Study
,
Intrinsic Factor-cobalamin Receptor
,
Methyl 2-cyano-3,12-dioxoolean-1,9-dien-28-oate
pp.217-222
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2013285823
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腎臓は生体恒常性維持においてさまざまな役割を果たしている臓器である.なかでも近位尿細管は重要な役割をもつと考えられており,その上皮細胞にエンドサイトーシス受容体,メガリンが発現している.メガリンはさまざまなトランスポーターや受容体の機能調節にかかわるとともに,アルブミンを含む多くのタンパク質の代謝あるいは分解に関与する.近年の研究から細胞内シグナルに関与することや,さらにはメガリンを介する病的リガンドのエンドサイトーシスが近位尿細管障害発症のメカニズムに関与することなどが示唆されている.このように多岐にわたる役割をもつメガリンをCKDの診断や治療に応用することを目指した研究も行われている.
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