特集 糖尿病性腎症の克服を目指して~up to date~
糖尿病性腎症の進展予測マーカー:アルブミン尿とeGFRのどちらが有用か,それらに代わるマーカーはないか
合田 朋仁
1
1順天堂大学医学部腎臓内科准教授
キーワード:
アルブミン尿
,
eGFR
,
可溶性TNF受容体
,
バイオマーカー
Keyword:
アルブミン尿
,
eGFR
,
可溶性TNF受容体
,
バイオマーカー
pp.15-20
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.06_0015-0020
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「はじめに」糖尿病性腎症(以下,腎症)は,微量アルブミン尿が確認できれば臨床的に早期腎症と診断され,糸球体濾過量(GFR)測定は必要としない。その理由は,これまで想定されていた腎症の臨床経過(Mogensenらが提唱した1型糖尿病の自然経過を基盤とした腎症病期分類)を振り返るとわかりやすい。古典的な臨床経過では,腎症前期(正常アルブミン尿)から早期腎症期(微量アルブミン尿)を経て顕性腎症期(顕性アルブミン尿,持続性蛋白尿)に進展した後,腎機能低下をきたすと考えられていた。「KEY WORDS」アルブミン尿,eGFR,可溶性TNF受容体,バイオマーカー
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