糖尿病診療の新時代 2010年代の展望
糖尿病患者の遺伝子解析
堀越 桃子
1
,
門脇 孝
1東京大学 糖尿病・代謝内科
キーワード:
ミトコンドリアDNA
,
HLA抗原
,
糖尿病-1型
,
糖尿病-2型
,
変異
,
配列分析
,
Protein Tyrosine Phosphatase Non-Receptor Type 22
,
ゲノムワイド関連解析
Keyword:
Diabetes Mellitus, Type 1
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
DNA, Mitochondrial
,
HLA Antigens
,
Mutation
,
Sequence Analysis
,
Protein Tyrosine Phosphatase, Non-Receptor Type 22
,
Genome-Wide Association Study
pp.108-114
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010082286
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ヒトゲノム科学の進歩やタイピング技術の進歩により、全ゲノムレベルでのSNPによる関連解析(全ゲノム解析:GWAS)が可能となった。GWASによりTCF7L2、HHEX、CDKAL1、SCL30A8、IGF2BP2、KCNQ1など20を超える遺伝子が人種を超えて共通の2型糖尿病遺伝子として同定された。糖尿病遺伝子感受性多型の疾患発症に対する予測・予防の有用性は現時点ではまだ低いが、疾患発症の新たなメカニズム解明の手がかりとしての役割を担っている。
©Nankodo Co., Ltd., 2010