特集 最新産婦人科遺伝診療ABC
着床前遺伝子検査(PGT)
佐藤 卓
1
,
水口 雄貴
,
末岡 浩
1荻窪病院虹クリニック
キーワード:
染色体異常
,
着床前診断
Keyword:
Chromosome Aberrations
,
Preimplantation Diagnosis
pp.37-44
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021086378
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着床前遺伝子検査は、体外受精により発生した胚の遺伝的状態を診断する技術である。当初は重篤な遺伝病を対象として開発されたが、現在ではその適応は拡大し、染色体構造異常に起因する流産の回避等を目的として実施されるようになった。また、体外受精の成績向上を目的として、胚の染色体異数性の検出のためにも用いられつつあるが、実施をサポートする十分なエビデンスのない、体外受精に対する付加的な治療選択肢の1つであることを患者には伝える必要がある。
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