特集 遺伝診療・ゲノム医療の最新動向―産婦人科医のためのナビゲーション―
Ⅱ.各論
5.着床前遺伝子検査(PGT)の実際
佐藤 卓
1,2
,
水口 雄貴
2,3
,
末岡 浩
3,4
1藤沢IVFクリニック
2慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室
3慶應義塾大学医学部 臨床遺伝学センター
4静岡社会健康医学大学院大学
キーワード:
着床前遺伝子検査
,
体外受精
,
出生前検査
Keyword:
着床前遺伝子検査
,
体外受精
,
出生前検査
pp.159-168
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001028
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要旨
単一遺伝子疾患のための着床前遺伝子検査の分野においては,その技術面での進歩により倫理的課題が克服されてきたが,新技術のもたらす詳細な情報の扱い方をめぐって,医療を提供する側の議論の成熟が求められる事態となっている.体外受精(IVF)の成績向上を目的とする着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)においては,依然としてその有効性を証明し得ておらず,われわれは,コンセプトそのものを捨て去る時期に直面しているのかもしれない.
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