特集 小児血管炎診療の基礎と臨床―IgA血管炎や川崎病だけではない多様な全身性疾患群―
Ⅲ.各血管炎の病態と診療
川崎病―病因と病態―
尾内 善広
1
1千葉大学大学院医学研究院公衆衛生学
キーワード:
川崎病
,
自然免疫
,
PAMPs
,
DAMPs
,
遺伝要因
,
環境要因
Keyword:
川崎病
,
自然免疫
,
PAMPs
,
DAMPs
,
遺伝要因
,
環境要因
pp.1159-1165
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001791
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
SUMMARY
▷川崎病の病態について,近年自然免疫系と血管との間のPAMPs,DAMPsやサイトカインなどを介したクロストークの悪循環という概念が提唱され支持されている.
▷川崎病を多因子疾患と捉え,その発症リスクファクターとしての遺伝要因と環境要因が大規模研究により特定されつつある.
▷一部の遺伝要因の知見からは治療標的となる分子経路が明らかになり,新規治療法開発に結びついている.

Copyright © 2025, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.