特集 小児血管炎診療の基礎と臨床―IgA血管炎や川崎病だけではない多様な全身性疾患群―
Ⅲ.各血管炎の病態と診療
川崎病―診療の最前線―
濱田 洋通
1
1千葉大学大学院医学研究院小児病態学
キーワード:
川崎病
,
冠動脈疾患
,
小児多系統炎症性症候群
,
免疫グロブリン
,
アスピリン
Keyword:
川崎病
,
冠動脈疾患
,
小児多系統炎症性症候群
,
免疫グロブリン
,
アスピリン
pp.1173-1177
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001793
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SUMMARY
▷COVID-19パンデミックによる川崎病疫学変化と小児多系統炎症性症候群(MIS-C)の出現によって,川崎病発症に感染症が関与することが改めて示された.
▷年長児の川崎病,ショック, “急性胃腸炎” や “急性心筋炎” といった診断の前にMIS-Cを鑑別に考慮する時代となった.
▷パンデミックや治療研究の進歩をふまえ,急性期治療の考え方が変化している.
▷治療前の冠動脈形態による治療選択が議論されている.
▷冠動脈病変の遠隔期管理における抗凝固療法の重要性が再認識されている.

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