特集 全身疾患と口腔咽頭病変
その他
川崎病
外池 百合恵
1
,
仲野 敦子
1
Yurie Tonoike
1
,
Atsuko Nakano
1
1千葉県こども病院耳鼻咽喉科
キーワード:
川崎病
,
不全型川崎病
,
頸部リンパ節腫脹
,
咽後浮腫
Keyword:
川崎病
,
不全型川崎病
,
頸部リンパ節腫脹
,
咽後浮腫
pp.755-758
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000652
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はじめに
川崎病は4歳以下の乳幼児に好発する原因不明の急性熱性疾患であり,その病態は,中小動脈を首座とした全身の血管炎症候群である。川崎病の治療目標は,早期診断・治療開始により炎症をコントロールし,冠動脈瘤形成を防ぐことにある。川崎病は主要な症状から診断されるが,診断基準の症状を完全に満たさない不全型川崎病が増加してきており,診断されていない川崎病患者が上気道感染症として耳鼻咽喉科を受診する,もしくは診断過程において局所評価を小児科からコンサルトされる機会は,今後増加する可能性がある。
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