特集 小児の下痢をもっと知ろう！
Ⅲ．下痢を呈するおもな疾患
免疫不全患者の下痢
石毛 崇
1
1群馬大学大学院医学系研究科小児科学分野
キーワード：
日和見感染症
,
炎症性腸疾患
,
Clostridioides difficile感染症
,
monogenic IBD
Keyword:
日和見感染症
,
炎症性腸疾患
,
Clostridioides difficile感染症
,
monogenic IBD
pp.609-613
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001635
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SUMMARY
▷免疫不全患者では，その種類に応じた日和見感染症に留意が必要である．
▷細菌感染症は多くの免疫不全症で重症化しやすいほか，Clostridioides difficile感染症の難治化をきたしやすい．
▷抗酸菌感染症では炎症性腸疾患に類似した所見を呈することがあるため，抗酸菌培養なども積極的に行うべきである．
▷原因が明らかでない慢性の腸炎症例では，単一遺伝子異常により発症する腸炎（monogenic IBD）の可能性を考慮する．
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