特集 それってほんとにITP?
Ⅱ.ITPと鑑別すべき血液・免疫疾患
全身性エリテマトーデス
伊良部 仁
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科発生発達病態学分野
キーワード:
全身性エリテマトーデス
,
免疫性血小板減少症
,
抗リン脂質抗体症候群
,
血小板減少
Keyword:
全身性エリテマトーデス
,
免疫性血小板減少症
,
抗リン脂質抗体症候群
,
血小板減少
pp.531-534
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001012
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SUMMARY
▷小児期発症の全身性エリテマトーデス(SLE)では31.5%に血小板減少症を呈する.
▷原発性免疫性血小板減少症(ITP)と比較してSLEの血小板減少症は軽症であることが多い.
▷SLE関連の血小板減少症では,自己抗体に起因する機序,合併症,液性因子が複雑に関連する.
▷原発性ITPの診療中にSLEや抗リン脂質抗体症候群を合併することがあり,注意が必要である.
▷SLE治療中の血小板減少症では,治療薬や免疫抑制状態における感染症も鑑別となる.
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