特集 成長曲線を書こう
Ⅲ.成長曲線は すぐれた検査法!
心疾患
小山 裕太郎
1
1東京都立小児総合医療センター循環器科
キーワード:
failure to thrive
,
心不全
,
左右短絡疾患
,
心筋ポンプ障害
Keyword:
failure to thrive
,
心不全
,
左右短絡疾患
,
心筋ポンプ障害
pp.1381-1385
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000760
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SUMMARY
▷心不全の一症状として成長障害があり,体重優位の増加不良が生じる.
▷心不全とは末梢主要臓器の酸素需要に見合う血液量を拍出できない状態と定義され,心筋ポンプ障害のほか,肺体血流バランス異常による低心拍出が原因となる.
▷何らかの症候群や染色体異常に心疾患を合併した場合,心不全による成長障害が背景疾患特有の成長により修飾され得る.
▷成長曲線を作成し,丁寧な問診と身体診察を行うことで心不全を鑑別することができる.
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