特集 小児・AYA世代がん診療の現在と未来
Ⅱ.造血器腫瘍の現在と未来
急性前骨髄球性白血病
湯坐 有希
1
1東京都立小児総合医療センター血液・腫瘍科
キーワード:
PML::RARA
,
全トランスレチノイン酸(ATRA)
,
三酸化ヒ素(ATO)
,
QT延長
,
微小残存病変(MRD)
Keyword:
PML::RARA
,
全トランスレチノイン酸(ATRA)
,
三酸化ヒ素(ATO)
,
QT延長
,
微小残存病変(MRD)
pp.912-916
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000576
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SUMMARY
▷急性前骨髄球性白血病(APL)は従来からの殺細胞性抗腫瘍薬治療では,寛解導入中の播種性血管内凝固症候群(DIC)合併により予後不良な疾患であった.
▷全トランスレチノイン酸(ATRA)による分化誘導療法の導入により,寛解導入中死亡が激減し,予後良好な疾患となった.
▷ATRA耐性のAPLに対して三酸化ヒ素(ATO)が発見され,現在ATRA+ATOを基本骨格とした治療にパラダイムシフトが起きている.
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