今月の主題 血液腫瘍はどこまで治し得るのか
治癒可能な血液腫瘍
急性前骨髄球性白血病
恵美 宣彦
1
1藤田保健衛生大学医学部血液内科・化学療法部
pp.1122-1124
発行日 2006年7月10日
Published Date 2006/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101279
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ポイント
急性前骨髄球性白血病(APL)の芽球は,細胞質に多数のアズール顆粒とAuer小体を持ち,FAB分類でM3に分類される.
初発症例は,播種性血管内凝固症候群(DIC)を伴う出血傾向で受診することが多く,血液検査では汎血球減少を示すことが多い.
治療薬は,分子標的治療薬であるレチノイン酸からヒ素まで,興味ある薬剤が主体となる.レチノイン酸と化学療法の併用により5年生存率が約70%を示す.
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