特集 広く浅く知る白血病―令和になってこう変わった
[Chapter 3] ここまで来た! 白血病の治療
急性前骨髄球性白血病
木口 亨
1
1獨協医科大学埼玉医療センター 糖尿病内分泌・血液内科
キーワード:
全トランス型レチノイン酸(ATRA)
,
亜ヒ酸(ATO)
,
gemcitabine ozogamicin(GO)
,
tamibarotene(Am80)
Keyword:
全トランス型レチノイン酸(ATRA)
,
亜ヒ酸(ATO)
,
gemcitabine ozogamicin(GO)
,
tamibarotene(Am80)
pp.879-883
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_879
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★★★未治療の急性前骨髄球性白血病(APL)に対する本邦での標準治療は,全トランス型レチノイン酸(ATRA)とアントラサイクリン系薬を併用した治療法である.
★★再発・難治APLにおける第一選択薬は,亜ヒ酸(ATO)治療である.
★再寛解到達後は,ATOによる寛解後療法を行い,PML::RARA融合遺伝子が分子学的に陰性化すれば,大量抗がん薬併用自家造血幹細胞移植を行う.
★移植非適用の症例には,ATOベースの寛解後療法,もしくはATO治療後の再発例にも有効なgemcitabine ozogamicinやtamibaroteneが勧められる.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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