特集 小児の治療方針
7 呼吸器
気道異物
今井 丈英
1
1山口小児クリニック
pp.422-424
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000269
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気道異物による窒息や呼吸困難の際は迅速な対応が求められる.また遷延する咳嗽や喘鳴は気道異物も念頭におく必要がある.令和2年度厚生労働省人口動態統計で14歳以下の窒息による死亡は72件あり,気道異物事故を未然に防ぐことは重要である.
窒息患者は数分で低酸素血症による意識消失から心肺停止に至る可能性がある.また救命蘇生処置ができたとしても重篤な神経学的後遺症を残し得るため,事故発生時の緊急度がきわめて高い病態である.
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