特集 外科外来マニュアル
私の治療
各論—頭頸部
気道内異物
池田 高明
1
1都立駒込病院外科
pp.654-655
発行日 1982年5月20日
Published Date 1982/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207971
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□概説
気管・気管支異物の発生頻度は乳幼児に高く,症例の80%は15歳以下で占める.異物の種類はピーナツ等の豆,リンゴ等,食物の破片から,ボタン,安全ピン,釘等多岐にわたる.気管異物は窒息につながるので,迅速かつ適切な処置が必要である.また気管支異物は,変質する有機物質の場合,無気肺や肺炎を惹起するので,早急に異物除去をすべきである.胸部X線写真,時には断層写真による異物の形態及び位置の確認が第一で,その異物除去には,全麻下のVentilation bron—choscopyが必要である.
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