特集 喘嗚がある患者に出会ったら―病態をカテゴライズして診断する
[Chapter 6] 緊急の治療を要し,喘鳴を伴うその他の疾患
気管支内異物(気道異物)
藤田 明
1
1東京都立病院機構東京都立多摩北部医療センター 呼吸器内科
キーワード:
気管支内異物
,
医原性異物
,
気管支鏡
Keyword:
気管支内異物
,
医原性異物
,
気管支鏡
pp.1173-1177
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1173
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▪気管支内異物症例は高齢者に多く,本邦では歯科関連物が多い.
▪喘鳴を伴う病態の鑑別診断の一つであるが,異物誤嚥のエピソードを自覚していなかったり,その現場を確認していなかったりすると,診断のピットフォールになる場合がある.
▪X線透過性の異物は単純X線では確認が困難であるので,診断にはCTが有用である.またコンソリデーションや無気肺などの陰影を呈することがある.
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