Japanese
English
症例
デュピルマブからウパダシチニブに変更後気管支喘息が再燃したアトピー性皮膚炎の1例
Relapse of bronchial asthma after switching from dupilumab to upadacitinib in a patient with atopic dermatitis
木村 エレナ
1
,
河瀬 ゆり子
1
,
岩田 紘佳
1
,
三木田 馨
2
Erena KIMURA
1
,
Yuriko KAWASE
1
,
Hiroka IWATA
1
,
Kei MIKITA
2
1同愛記念病院,皮膚科(主任:河瀬ゆり子部長)
2同,呼吸器内科
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
気管支喘息
,
ウパダシチニブ
,
デュピルマブ
,
JAK阻害薬
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
気管支喘息
,
ウパダシチニブ
,
デュピルマブ
,
JAK阻害薬
pp.1659-1662
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004858
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76歳,男性。小児期発症のアトピー性皮膚炎および気管支喘息に罹患し,高齢となっても2疾患に対して加療を要した。72歳時よりデュピルマブの投与開始後,皮膚症状および呼吸器症状は軽快した。治療開始1年後に両手指関節に腱付着部炎が発症したためデュピルマブを中止した。バリシチニブ内服に切り替えるも,皮膚症状が増悪した。2カ月後ウパダシチニブに変更し,皮膚症状と手指腫脹は軽快した。ウパダシチニブ開始6カ月後に気管支喘息小発作が突然再燃し,ステロイド吸入薬の使用を要した。アトピー性皮膚炎と気管支喘息の合併例ではIL-4/13阻害薬からJAK1阻害薬の切り替え後には気管支喘息の再燃に留意すべきである。
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