特集 地味に進化している⁉ 定番の婦人科診療をブラッシュアップ
III.周閉経期以降の疾患
12.更年期障害
寺内 公一
1
1東京科学大学大学院医歯学総合研究科茨城県地域産科婦人科学講座
キーワード:
微粒子化プロゲステロン
,
血管運動神経症状
,
ニューロキニンB受容体拮抗薬
Keyword:
微粒子化プロゲステロン
,
血管運動神経症状
,
ニューロキニンB受容体拮抗薬
pp.1372-1377
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001445
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要旨
閉経前後の10年間に現れる多種多様な症状が器質的変化に起因せず日常生活に支障をきたす病態を更年期障害とよぶ.現時点で更年期障害の診断基準は存在しない.受容と共感を表出しながら患者に傾聴し,生活習慣の改善指導を試みるとともに,認知行動療法などの心理療法を試みる.薬物療法としては,①閉経期ホルモン療法,②漢方薬,③向精神薬があるが,黄体ホルモンとして微粒子化プロゲステロンの使用が拡大している.また,血管運動神経症状については非ホルモン製剤の開発が進んでいる.

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