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第1土曜特集 不眠症──研究・診療の最新知識
不眠症序論
不眠症と加齢・性差
Role of aging and sex differences in insomnia
河村 葵
1
,
栗山 健一
1
Aoi KAWAMURA
1
,
Kenichi KURIYAMA
1
1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所睡眠・覚醒障害研究部
キーワード:
概日リズム
,
エストロゲン
,
プロゲステロン
,
血管運動神経症状
,
高齢者
,
不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)
Keyword:
概日リズム
,
エストロゲン
,
プロゲステロン
,
血管運動神経症状
,
高齢者
,
不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)
pp.941-946
発行日 2022年6月4日
Published Date 2022/6/4
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28110941
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不眠症の発症リスクを高める個人内要因として “年齢(加齢)” と “性別(女性)” が知られている.しかし病因が多因子的な不眠症において,これらが発症リスク因子として機能する機序には不明な点が多い.近年,不眠症の発症リスクとしての加齢については,身体疾患などの交絡因子の存在が示唆されている.ただし,女性が不眠症の発症リスク因子であることの見解は一定している.高齢者や女性の不眠症に対する特異的な介入についての知見は乏しく,現状では “高齢者”,“女性” を不眠症のハイリスク群と捉えつつ交絡因子に関する丁寧な評価,およびそれらに対応する介入を検討していく必要がある.
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