特集 地味に進化している⁉ 定番の婦人科診療をブラッシュアップ
II．感染症ほか外陰疾患
11．バルトリン腺囊胞
橋本 優子
1
,
五十嵐 敏雄
1
,
山﨑 一人
2
1帝京大学ちば総合医療センター産婦人科
2同 病院病理部
キーワード：
バルトリン腺囊胞
,
バルトリン腺膿瘍
,
開窓術
,
造袋術
Keyword:
バルトリン腺囊胞
,
バルトリン腺膿瘍
,
開窓術
,
造袋術
pp.1367-1371
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001444
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要旨
バルトリン腺囊胞は膿瘍に進展すると急激な会陰部の激痛と腫脹をきたす．囊胞穿刺や切開排膿で一時的に症状は軽快するが再燃しやすいため，開窓術（造袋術）が推奨されている．従来の開窓術も比較的シンプルで根治性は高いが，当院ではさらにシンプルな開窓術を考案した．局所麻酔下に外来診療でも施行可能であり，一般/嫌気培養検査や病理検査に提出できる．新しい開窓術の方法と治療成績と予後について解説する．
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