特集 婦人科外来診療レベルアップ―病状の評価分類と治療指針―
12.更年期障害の評価法と治療指針
寺内 公一
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1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科茨城県地域産科婦人科学講座
キーワード:
ホルモン補充療法
,
漢方薬
,
向精神薬
Keyword:
ホルモン補充療法
,
漢方薬
,
向精神薬
pp.1372-1376
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000486
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要旨
閉経前後の約10年間に現れる器質的変化に起因しない多種多様な症状が日常生活に支障をきたす病態を更年期障害と定義する.「更年期障害の診断基準」は存在せず,症状質問票も確定診断のためのツールではない.患者に傾聴し,生活習慣の改善指導を試み,心理療法等についても検討したうえで,①閉経期ホルモン療法,②漢方薬,③向精神薬等の薬物療法を行う.患者が自分を取り巻く身体的・心理的・社会的状況を受容できるようになりQOLが向上すれば,治療を終了することも可能である.
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