特集 HPV検査単独法の子宮頸がん検診ってなに?―理解・準備・社会実装まで―
2.予防医学先進国における子宮頸がん検診の動向と将来の課題
柴田 健雄
1
,
笹川 寿之
1
,
高倉 正博
1
1金沢医科大学医学部産科婦人科学
キーワード:
自己採取HPV検査
,
HPVジェノタイピング
,
p16/Ki-67二重染色
,
DNAメチル化検査
Keyword:
自己採取HPV検査
,
HPVジェノタイピング
,
p16/Ki-67二重染色
,
DNAメチル化検査
pp.1194-1202
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001395
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要旨
わが国における細胞診の診断レベルは高いが,感度や再現性に限界がある.世界的にはHPV検査が子宮頸がん検診の主流となったが,偽陽性も多い.そのためHPV陽性者のトリアージとして,HPVジェノタイピングやp16/Ki-67二重染色やDNAメチル化検査が期待されている.欧米では検診プログラムに入れなかった女性を1人でも救うため自己採取HPV検査の導入が進んでいる.わが国では子宮頸がん検診の新システム導入に向けた体制構築が遅れており,関係機関の連携とリーダーシップが求められる.

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