特集 HPV検査単独法の子宮頸がん検診ってなに?―理解・準備・社会実装まで―
12.妊婦の子宮頸がん検診の動向―HPV検査は推奨される?―
松永 梨沙
1
,
水島 大一
1
1横浜市立大学附属病院産婦人科
キーワード:
妊婦
,
子宮頸がん検診
,
HPV
Keyword:
妊婦
,
子宮頸がん検診
,
HPV
pp.1259-1263
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001405
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要旨
妊婦における子宮頸がん検診は,検診受診率が低いわが国において重要である.妊娠中のCIN3以上の病変の92%が子宮頸部細胞診陽性であり,妊娠中の子宮頸がん検診として確立しているが,妊娠の生理的変化による感度低下が懸念されている.HPV検査は妊娠中も細胞診より高い感度が示唆され,受診間隔も延長できるため育児期の受診負担軽減が期待される.HPV検査単独法を導入した自治体では検診結果の管理がよりシンプルにできる可能性がある.

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