特集 HPV検査単独法の子宮頸がん検診ってなに?―理解・準備・社会実装まで―
3.日本の子宮頸がん検診の歴史を紐解く
松浦 祐介
1
1産業医科大学産業保健学部広域・発達看護学
キーワード:
子宮頸がん
,
がん検診
,
歴史
Keyword:
子宮頸がん
,
がん検診
,
歴史
pp.1203-1209
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001396
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要旨
細胞診による子宮頸がん検診は,日本において60年以上の歴史があるが,受診率はほかの先進国と比べて著しく低い.1982年に「老人保健法」が公布されて以来,政府は様々ながん対策を推進してきた.その一環として,2009年に無料クーポン制度が導入され,一定の成果が得られたものの,受診率の大幅な向上には至っていない.ワクチン接種とがん検診が子宮頸がんの制圧に不可欠であるため,これらの歴史や背景,国内外の状況を十分に理解し,適切な対策を講じていくことが重要である.

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