特集 もう「不定愁訴」なんて言わない!―他科に学ぶ更年期外来診療のポイント―
Ⅳ.運動器
7.筋力低下
東 浩太郎
1
1東京大学医学部附属病院老年病科
キーワード:
サルコペニア
,
フレイル
Keyword:
サルコペニア
,
フレイル
pp.998-1003
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001329
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要旨
更年期外来で筋力低下を訴える症例では,二次性サルコペニアや神経筋疾患,電解質異常などの鑑別が重要である.倦怠感のことを筋力低下と訴える症例にも注意を要する.背景疾患を有する場合は専門医への紹介が望ましい.サルコペニアを背景とする状態としてフレイルが知られるが,更年期外来の対象となる中年期にフレイルに該当する場合があり,介入の対象となる.筋機能の低下を呈する一次性サルコペニアは,筋量の専門的な評価をせずに,プライマリ・ケアにおける介入が可能である.

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