特集 透析患者の支持療法
6.身体機能低下―身体機能低下に対する評価と運動療法
森山 善文
1
,
河野 健一
2
,
矢部 広樹
3
1偕行会名古屋共立病院ウェルネスセンター
2国際医療福祉大学成田保健医療学部理学療法学科
3聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部理学療法学科
キーワード:
サルコペニア
,
フレイル
,
運動療法
,
身体活動
Keyword:
サルコペニア
,
フレイル
,
運動療法
,
身体活動
pp.1479-1484
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001098
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サルコペニア・フレイルに陥っている透析患者の割合は高く,身体機能低下への対策はADL やQOL を保つうえできわめて重要である.対策として,運動療法や運動指導が求められる.運動療法では,身体機能評価に基づき,監視型運動療法と非監視型運動療法を患者ごとに実施する.監視型運動療法は,透析日の場合,透析前か透析中に実施する.透析中に実施する場合は透析前半に行い,血圧変動と抜血不良に注意する.非監視型運動療法は,身体活動量の増加を目指して狭義の運動療法にとどまらず,積極的な社会参加を目標に運動を指導することが重要である.
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