特集 もう「不定愁訴」なんて言わない!―他科に学ぶ更年期外来診療のポイント―
Ⅲ.精神・神経
6.もの忘れ
大久保 卓哉
1,2,3
1横浜市立みなと赤十字病院脳神経内科
2横浜市認知症疾患医療センター
3東京科学大学医学部
キーワード:
治療可能な認知症
,
軽度認知障害
,
抗アミロイドβ抗体薬
Keyword:
治療可能な認知症
,
軽度認知障害
,
抗アミロイドβ抗体薬
pp.993-997
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001328
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要旨
「もの忘れ」の原因は多岐にわたり,鑑別診断が非常に重要である.特に「治療可能な認知症(treatable dementia)」を見逃さないことが大切である.認知症のなかではアルツハイマー型認知症が最も多く,女性のほうが罹患しやすいことが知られている.特に最近では抗アミロイドβ抗体薬の登場により,認知症あるいはその前段階である軽度認知障害の状態からより早期に診断することが求められており,かかりつけ医による早期発見,認知症専門医へのスムーズな連携が以前よりも増して求められている.

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