特集 ホルモン補充療法ガイドライン2025年度版改訂のポイント
Ⅰ.総論
3.HRTと悪性腫瘍(効果および有害事象)
小川 真里子
1
1福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター
キーワード:
肺癌
,
悪性黒色腫
,
乳癌
Keyword:
肺癌
,
悪性黒色腫
,
乳癌
pp.865-870
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001295
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要旨
ホルモン補充療法(HRT)を施行する際,その悪性腫瘍リスクは患者にとっても医療者にとっても,最大の懸念点の1つとなる.「HRTガイドライン2025年度版」では,リスク低下または低下の可能性として,大腸癌,胃癌,食道癌(腺癌),肺癌を,そしてリスク上昇または上昇の可能性として,乳癌,子宮内膜癌(有子宮女性へのエストロゲン単独療法のみ),卵巣癌,子宮頸部腺癌,髄膜腫,悪性黒色腫,基底細胞癌をあげている.リスクへの影響については,それぞれの癌腫ごとに確認し,患者の背景に応じて正確な情報を伝えることが重要である.

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