Japanese
English
特集 悪性腫瘍とリハビリテーション
〔リハビリテーション医が知っておくべき腫瘍学の知識〕
外科治療の現状―乳癌,骨関節腫瘍,肺癌に関して
Cancer and Rehabilitation: Oncology that Physiatrists should Know-The State of the Art of Surgical Intervention.
園田 茂
1
,
木村 彰男
1
,
千野 直一
1
Shigeru Sonoda
1
,
Akio Kimura
1
,
Naoichi Chino
1
1慶應義塾大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitaion Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
縮小手術
,
リンパ浮腫
,
肺癌
,
乳癌
,
骨軟部腫瘍
Keyword:
縮小手術
,
リンパ浮腫
,
肺癌
,
乳癌
,
骨軟部腫瘍
pp.653-657
発行日 1992年8月10日
Published Date 1992/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107129
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はじめに
悪性腫瘍患者のリハビリテーションを受け持つ場合には,どの程度の予後が予想されているかを把握してゴールを設定することが重要である.そのためには,患者の受けた手術の目的および影響を知っておく必要がある.
腫瘍学は現在最も飛躍的に発展し続けている分野のひとつであり,外科治療はその中で膨大な部分を占めている.限られた紙面の中に一律に情報を盛り込むことは不可能であり,また本稿は実際の手術の参考にされるよりも知識として読まれると思われる.そこで今回はリハビリテーション科にて目にする頻度の多い悪性腫瘍に限定して,手術適応やその成績を中心に論を進めることとする.
具体的には,リンパ浮腫や肩関節拘縮の治療にリハビリテーション科を訪れる乳癌の縮小手術について触れる.次に切断という言葉より連想される悪性腫瘍として骨軟部悪性腫瘍の患肢保存療法について検討する.また術前術後の呼吸リハビリテーションが依頼される肺癌の外科治療を総説する.
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