特集 ホルモン療法の使い分けと使用中・使用後のあるある
Ⅱ.閉経後ならびに周閉経期の病態あるある
14.更年期症候群・早発卵巣不全に対するホルモン療法の使い分けと期待される効果・投与法・長期使用
石谷 健
1
1日本鋼管病院婦人科
キーワード:
早発卵巣不全
,
ホルモン補充療法
,
更年期症候群
Keyword:
早発卵巣不全
,
ホルモン補充療法
,
更年期症候群
pp.1047-1051
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000857
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要旨
早発卵巣不全は女性の約1%と低頻度の罹患率であるが,約40%で自己免疫疾患を合併している.早発卵巣不全に対して50歳前後までエストロゲン補充療法が推奨されているが,薬剤の投与量,投与方法,50歳以降の継続等については個々の症例によって勘案すべきである.
全身に様々な薬理作用を有する性ホルモン製剤は,①服薬目的を患者-医師間で明確にする,②急激な減量や退薬を避ける,③医学的に必要と考えられる最低限の用量と服薬期間にとどめる処方が望ましい.
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