特集 ホルモン療法の使い分けと使用中・使用後のあるある
Ⅰ.生殖可能年齢の病態あるある
6.多囊胞性卵巣症候群に対するクロミフェン・レトロゾール・FSHなど排卵誘発薬の使い分けと効果
岩佐 武
1
,
武田 明日香
1
,
山本 由理
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部産科婦人科学分野
キーワード:
PCOS
,
クロミフェン
,
レトロゾール
Keyword:
PCOS
,
クロミフェン
,
レトロゾール
pp.1001-1005
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000848
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要旨
多囊胞性卵巣症候群に対する排卵誘発には,主としてクロミフェン,レトロゾール,FSH製剤が用いられる.従来クロミフェンが第一選択薬であったが,2022年にレトロゾールが保険適用となったことから,両者の位置づけについて今後検討が必要となる.経口薬で効果が得られなければメトホルミンの併用やFSH製剤の使用を考慮する.いずれの方法であっても,過剰発育に伴う多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群の発症に十分留意する必要がある.
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