増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系
第3章 生殖補助医療の調節卵巣刺激
卵巣刺激薬
クロミフェン・レトロゾールを用いた調節卵巣刺激
唐木田 真也
1
,
加藤 恵一
1
1加藤レディスクリニック
pp.140-144
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210656
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▶低刺激周期法であるクロミフェンクエン酸塩(以下,クロミフェン),アロマターゼ阻害薬(以下,レトロゾール)は,下垂体抑制を行わず内因性ホルモンを利用する卵巣刺激法である.
▶低刺激周期法では排卵誘発剤の多量投与を抑えることができるため,重大な副作用も少なく,患者の身体的,経済的負担の少ない優れた卵巣刺激法である.
▶自然に発来するLHサージを見極め,採卵時期を決定することが大切である.そのため,生理的なホルモン動態の理解,卵胞計測,それに基づく判断能力が必須である.
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