増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系
第4章 生殖補助医療時代の一般不妊診療―検査や治療の意義と限界
原因不明不妊症・PCOSへの対応
多囊胞性卵巣症候群の診断と治療―診断とレトロゾールによる排卵誘発
松崎 利也
1
,
湊 沙希
2
,
岩佐 武
2
1吉野川医療センター産婦人科
2徳島大学大学院医歯薬学研究部産科婦人科学分野
pp.228-232
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210677
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▶多囊胞性卵巣症候群(PCOS)の症状には人種差があり,日本人のPCOSは肥満例が少なく,アンドロゲン過剰症状の頻度が低いなどの特徴がある.
▶日本産科婦人科学会の診断基準は日本人のPCOSを診断するのに適している.この診断基準で診断したPCOS患者は,国際基準も満たしている.
▶レトロゾールはクロミフェンに比べ排卵率,生産率が高く,海外ではPCOSに対する排卵誘発の第一選択薬に位置付けられている.
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