今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤
Part2 : 注目の最新技術
【生殖医療】
多囊胞性卵巣におけるアロマターゼ阻害薬レトロゾールによる排卵誘発
左 勝則
1
1埼玉医科大学産科婦人科
pp.1217-1221
発行日 2019年12月10日
Published Date 2019/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209873
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●レトロゾールは多囊胞性卵巣症候群に対する排卵誘発薬として,従来用いられてきたクロミフェンよりも高い排卵誘発成功率,生産率が報告されている.
●日本における多囊胞性卵巣症候群に対する排卵誘発の第一選択薬はクロミフェンであるが,諸外国のガイドラインでは近年レトロゾールを第一選択として推奨するものが存在する.
●排卵誘発薬としてレトロゾールを使用する際は,適応外使用であるため,患者個々に説明を行い,書面による同意を得るのが望ましい.
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