特集 これでマスター! 最新 産婦人科ホルモン療法
第2章 各論
A 生殖内分泌
9 多囊胞性卵巣症候群(PCOS)
馬場 剛
1
1札幌医科大学医学部産婦人科
pp.156-161
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000647
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薬剤選択のポイント
挙児希望のない希発月経や続発性無月経を伴う症例では,unopposed estrogenの影響を最小限にするため黄体ホルモン剤の投与を周期的に行う.
月経困難症があれば,(超)低用量エストロゲン・プロゲスチン合剤の使用を検討する.月経困難症を伴わない過多月経に対しては,経口避妊薬が選択肢となる.
注射剤による排卵誘発では,黄体化ホルモン(luteinizing hormone:LH)成分を含まないものを選択する.
卵巣過剰刺激症候群のリスクが高い場合,メトホルミン塩酸塩を併用するほか,トリガー(もしくは採卵後)のタイミングからカベルゴリンやレトロゾールを使用する.
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