増刊号 ―これだけは押さえたい―最重要疾患の病態・診断・治療法
婦人科編
不妊・生殖
多囊胞性卵巣症候群
原 鐵晃
1,2,3
1県立広島病院生殖医療科
2土谷総合病院産婦人科
3広島中央通り香月産婦人科生殖遺伝部
キーワード:
多囊胞性卵巣症候群
,
AMH
,
男性化徴候
Keyword:
多囊胞性卵巣症候群
,
AMH
,
男性化徴候
pp.186-192
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790040186
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Points
+多囊胞性卵巣症候群(PCOS)の症状には人種差があり,日本人のPCOSは痩せ型が多い.肥満型は少なくアンドロゲン過剰症状の頻度が低いなどの特徴がある.
+PCOSの診断基準が日本産科婦人科学会により2024年に改定された.診断基準に「抗ミュラー管ホルモン(AMH)高値」を採用したこと,「多毛」を採用したこと,思春期条項を新設したことが骨子となっている.
+一般不妊治療における排卵誘発の第一選択薬は従来クロミフェンであったが,今後はレトロゾールが第一選択薬に位置づけられる.

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