特集 これでマスター! 最新 産婦人科ホルモン療法
第2章 各論
A 生殖内分泌
8 黄体機能不全・生殖補助医療における黄体補充
佐藤 團
1
,
加藤 恵一
1
1加藤レディスクリニック
pp.142-155
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000646
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薬剤選択のポイント
生殖補助医療(assisted reproductive technology:ART)における黄体補充の適応は,卵巣刺激後の新鮮胚移植,自然周期(natural cycle:NC)の凍結融解胚移植(frozen/thawed embryo transfer:FET)における黄体機能不全(luteal phase defect:LPD),ホルモン調整周期(hormone replacement therapy-cycle:HRT-cycle)がおもな適応とされる.
LPDにより不足する内因性黄体ホルモンを補充するために,経口・経腟等による黄体補充を考慮する場面がある.当院がおもに施行している自然周期によるFETを中心に管理方法を踏まえながら,使用している薬剤の種類や投与経路,投与量と投与期間等を概説する.
2022年度の診療報酬改定によるARTの保険適応に伴い,薬剤の選択・供給状況などを考慮する必要がある.
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