特集 これでマスター! 最新 産婦人科ホルモン療法
第1章 総論
6 エストロゲンの作用とその関連薬
北脇 城
1
1京都府立医科大学名誉教授
pp.35-42
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000629
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POINT
天然型エストロゲン製剤には,エストロン(estrone:E1)を含む妊馬尿の抽出物由来の結合型エストロゲン(conjugated estrogen:CEE),エストラジオール(estradiol:E2),エストリオール(estriol:E3)がある.
合成化合物であるエチニルエストラジオールは,CEE,E2と比較して,40~120倍の生物活性を有しており,日本で販売されているすべての低用量経口避妊薬(oral contraceptives:OC)と低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(low dose estrogen progestin:LEP)に含有されている.
E2単剤には,経皮および経口製剤があり,いずれも閉経後ホルモン補充療法(hormone replacement therapy:HRT)および生殖補助医療に使用されている.HRTにおいて,経皮製剤は経口製剤に比較して静脈血栓塞栓症リスクが低い.
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