特集 婦人科がん化学療法の進化―最適レジメンと管理を考える―
IV.子宮体がん
10.妊孕性温存,進行体がんにおける高用量MPA療法のポイント
北澤 晶子
1
,
坂井 健良
1
,
山上 亘
1
1慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室
キーワード:
MPA療法
,
妊孕性温存
,
進行・再発子宮体がん
Keyword:
MPA療法
,
妊孕性温存
,
進行・再発子宮体がん
pp.283-288
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000573
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
要旨
子宮内膜はホルモン依存性であることから,早期子宮体がんに対する妊孕性温存療法,進行・再発子宮体がんに対するホルモン療法としてメドロキシプロゲステロン酢酸エステル(MPA)がある.若年の子宮体がん,子宮内膜異型増殖症に対する妊孕性温存療法としてのMPA療法は効果が期待される一方で,副作用や適応判断,管理方法に注意を要する.進行・再発子宮体がんに対してプラチナ含有レジメンやレンバチニブ+ペムブロリズマブ以外の選択肢としてMPA療法が有用な場合がある.それぞれのMPA療法に関して概説する.
Copyright © 2024, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.