特集 婦人科がん機能温存治療のすべて
子宮体がん 妊孕性温存
竹原 和宏
1
1国立病院機構四国がんセンター 婦人科
キーワード:
子宮内膜腫瘍
,
Medroxyprogesterone Acetate
,
妊娠転帰
,
妊孕性温存
Keyword:
Medroxyprogesterone Acetate
,
Endometrial Neoplasms
,
Pregnancy Outcome
,
Fertility Preservation
pp.834-838
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021247663
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晩婚化が進んだ今日、生殖年齢の女性に発症した子宮体がんに対する妊孕能を温存するための治療の需要は大きい。治療前の組織学的診断と画像診断による適格症例の選択が重要で、治療の内容と限界を患者に説明し、慎重な管理のもと、ホルモン療法で効果が得られない場合は子宮摘出を考慮する。奏効時には速やかな不妊治療への移行と再発を見据えた慎重な経過観察が必要である。いまだ確立された治療ではないので、病状について患者との十分なコミュニケーションも重要となる。
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