特集 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023改訂のポイント―感染症・女性医学編―
Ⅱ.女性医学
15.性別不合(性同一性障害)のホルモン療法の取り扱いは?
中塚 幹也
1
1岡山大学学術研究院保健学域
キーワード:
性別不合
,
ホルモン療法
,
2次性徴抑制療法
Keyword:
性別不合
,
ホルモン療法
,
2次性徴抑制療法
pp.82-87
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000518
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要旨
ICD-11では「性別不合」を「出生時に割り当てられた性(assigned sex)と実感する性別(experienced gender)とが一致しない状態」とし,「精神疾患」ではなく「性の健康に関連する状態」に分類した.安全で有効なホルモン療法を行うためにも,その過程で配慮すべき就学・就労,生殖医療も含む家族形成などの課題に目を向ける必要がある.思春期の2次性徴抑制療法もその後のQOLを左右するため,慎重かつ適切に実施する必要がある.
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