特集 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023改訂のポイント―感染症・女性医学編―
Ⅱ.女性医学
12.骨粗鬆症を予防するには? 閉経後骨粗鬆症の診断と治療開始,薬物治療は?
五十嵐 敏雄
1
1帝京大学ちば総合医療センター産婦人科
キーワード:
骨粗鬆症
,
ビタミンD
,
逐次療法
Keyword:
骨粗鬆症
,
ビタミンD
,
逐次療法
pp.61-67
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000515
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要旨
女性は閉経後のエストロゲン分泌低下に伴って破骨細胞が活性化して骨密度が減少して骨粗鬆症になりやすい.したがって,周閉経期女性を定期的に診療している婦人科医は,閉経後骨粗鬆症の予防・診断・治療開始をする担当医として適任といえる.「産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編」の骨粗鬆症部分の改訂にあたり,①骨粗鬆症の予防法を若年者と中高年者に分けて記述したこと,②診断には主としてDXAによる骨密度測定が望ましいが,WHOのリスク評価ツールだけで治療開始できると明記したこと,③非重症例に対する治療法をバージョンアップし,中止時の注意点として逐次療法を追加記載したことの3つがおもな変更点である.
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