特集 血栓に強くなる―産婦人科診療に活かす最新知識―
Ⅲ.薬物療法と留意点
13.手術や処置に伴う抗凝固薬や抗血小板薬のマネジメント
松浦 元
1
,
深谷 英平
1
1北里大学医学部循環器内科学
キーワード:
抗血小板薬
,
抗凝固薬
,
非心臓手術
Keyword:
抗血小板薬
,
抗凝固薬
,
非心臓手術
pp.1141-1146
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000416
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要旨
抗血栓薬内服下での手術や処置は出血性合併症が最大の問題となるが,その一方で抗血栓薬の休薬を行うことは塞栓性合併症のリスクを増やす可能性がある.そのため,非心臓手術周術期の抗血栓療法においては,出血リスクと血栓リスクについてそれぞれ層別化を行い,患者個々に応じた適切な抗血栓薬の管理を決定することが重要である.また,抗血栓薬の種類により術前の休薬期間が異なるため,各薬剤の特徴や拮抗薬の有無などを事前に把握しておく必要がある.
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