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特集 小児臨床検査2024
Ⅳ.血液凝固・線溶系検査
1.血液凝固・線溶・抗凝固検査 1)出血傾向を示し,凝固線溶異常を疑うときの検査の進め方
How to proceed with the examination when bleeding tendency is shown, and coagulation/fibrinolysis abnormality is suspected
石黒 精
1
Akira Ishiguro
1
1国立成育医療研究センター教育研修センター
キーワード:
血小板
,
凝固因子
,
線溶因子
,
免疫性血小板減少症
,
血友病
Keyword:
血小板
,
凝固因子
,
線溶因子
,
免疫性血小板減少症
,
血友病
pp.84-88
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001886
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1 検査の意義と適応
出血傾向とは,軽い刺激による出血と観血的処置時の過剰出血(出血多量と遅延)をいう。止血機序には,血管内皮細胞,血小板,凝固因子,線溶因子,抗凝固因子,血管周囲結合組織が巧みに調和して働いている。定常状態では抑制されている血栓は,必要な場所に,速やかに,最小限の大きさで形成されることが肝要であり,この調節機構が乱れると出血傾向や血栓症が現れる。
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