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20.手術
抗凝固薬
南迫 一請
1
,
江木 盛時
1
1京都大学医学部附属病院麻酔科
キーワード:
抗凝固療法
,
ワルファリン
,
DOAC
,
ヘパリン置換
Keyword:
抗凝固療法
,
ワルファリン
,
DOAC
,
ヘパリン置換
pp.265-267
発行日 2025年4月30日
Published Date 2025/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091434910970050265
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POINT
◆抗凝固療法の主な適応疾患は心房細動,静脈血栓塞栓症,人工弁で,患者ごとに血栓リスクと出血リスクを評価し,継続の適否を判断する。
◆抗凝固療法に関する出血リスク評価としてHAS-BLEDスコアを用い,手術自体の出血リスク評価において,①出血のしやすさ,②出血による臓器障害,③出血時の止血のしやすさを考慮する。
◆ワルファリンは手術3〜5日前からの休薬が推奨され,DOAC内服患者では手術の出血リスクと腎機能に応じて休薬期間を調整する。
◆ワルファリンを休薬する場合は出血リスクと血栓リスクに応じてヘパリン置換を考慮する。DOACを休薬する場合はヘパリン置換は推奨されない。

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